>>> 表示しておくんなまし(ハローワールド)
2年前、衝撃的なものをみた。それは、全てが日本語で書かれているコード。
C#だったかなでしこだったか忘れたが、僕と友人は“それ”を見た瞬間に汚物を踏んづけてしまったような顔をした。
コンピューターにとって、日本語は汚物だ。
僕はコンピューター上で日本語を使ったシステムが好きじゃない。ファイル名すら日本語にするのが嫌いだった。
昔あった問題では、日本語名を持つファイルを読み込むと固まってしまったり、システム間でのファイル共有に問題があったからだ。
それにEUCやらSJISの問題で、Perlのコードを実行すると、バケバケになってしまったりとロクな目にあったことがなかったのだ。
そんな僕の“柿が熟しすぎてグチャグチャになってるような半腐れ顔”を見て、ある人はこういった
「このコード、実は君たちが絶対に必要とするものが書かれていないんだ」と。
僕と友人はアメリカ横断ウルトラクイズの帽子よろしく頭に“?”を浮かばせた。
一見、そのコードは日本語が利用してある以外、別段どこも特別なところがなかった。
そうこうしているうちに、タイムアップ(そして「ブー」という音)
その人は言った。「このコード、コメントが一切ないんだ」
言われてはじめて気がついた。まったくコード上にコメントがなかったのだ。
日本語で記述されているだけに、関数名を見れば一目瞭然。初見なのに、そのコードが何をするべきなのかを的確に把握することができた。
そして、日本語で書けるコードの素晴らしさを「言葉」でなく「心」で理解した。
英語は日本人平均プログラマー(男子)にとって、ネイティブコードではなく、ExciteさんやGoogleさんに頼んで翻訳してもらうものだ。
そうじゃない奴は知らない。
その時から時代は日本語になった。
時は流れて今。「いじってねーなPython3.2…」と思った瞬間、
思い出した。
上の話を。
即興で書いた。
表示しておくんなまし=print 名前="コング" 殴れる物="大統領" 勘弁な物="飛行機" def お前誰よ(): 表示しておくんなまし("俺の名前は{0}".format(名前)) 表示しておくんなまし("{0}だって殴ってみせらぁ".format(殴れる物)) 表示しておくんなまし("でも{0}だけは勘弁な".format(勘弁な物)) お前誰よ()
分かりやすいね!
こういうときどういう顔をすればいいの?
Dan salexkidd the Japanese Programmerとかいうのかな。